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コインパレスのコインコンシェルジュブログ

2021.10.22スタッフブログ

【号外】約3億1千万円で落札!エドワード8世5ポンド金貨

MDCコイン・オークション

ご挨拶

皆様こんにちは。

イギリスコイン専門店、コインパレスの室田でございます。

日に日に肌寒くなる今日この頃、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

昨日モナコ公国のMDCコイン・オークションにて、あの幻のイギリスコイン、「エドワード8世5ポンド金貨」が史上最高価格の約3億1千万円で落札されました。

イギリスコインの人気ぶりを裏付けすることとなった今回の高額落札を受け、本日のコラムではオークションの全貌をお届けいたします。

MDCオークションに「エドワード8世5ポンド金貨」が出品

MDCコイン・オークション

引用:MDCオークション

去る10月21日、モナコ公国モンテカルロにおいて開催された第8回MDCコイン・オークションは、コイン界における英国コインの優位、また現代社会におけるその絶大なる信用と高評価を再び裏付ける絶好の機会となりました。

モンテカルロを本拠とし、稀少価値の高いヨーロッパ・コインの網羅によって各界から絶大なる信頼を勝ち得ているMDC社(モネ・ド・コレクション社)の主催するMDCコイン・オークションも今回で第8回を迎えます。

近年同社によって開催された数々のオークションを振り返りますと、英国コインに対する価値評価の上昇、そして何よりも世界的注目度の高さを目の当たりにすることが可能な程、同オークションの開催によって英国コイン界そのものが活況を呈していると言えます。

しかし今回第8回を迎えた同オークションを取り巻く環境には、開催前から過去のオークションとは全く異なる空気が流れていました。

2021年3月下旬にアメリカ合衆国ダラスで開催されたヘリテージ・オークション社主催の「パラマウント・コレクション・オークション」。

ここで英国コイン史上最高落札額を更新した1937年発行「エドワード8世・5ポンド金貨」がMDCオークションに再び出品されるというニュースが流れるや否や、全世界のコイン界を騒然とさせたことを昨日の様に思い起こします。

落札価格は史上最高の約3億1千万円!

MDCコイン・オークション

10月20日・21日の両日、予定通りに開催されたMDCオークションですが、今回再び世界の前に姿を現すことになった幻の「エドワード8世・5ポンド金貨」が、3月のダラスでのオークションの記録を大幅に更新するに至りました。

これは英国貨幣界全体にとっての快挙であり、今後の英国コインを取り巻く状況を大きく左右することは明らかであり、同ジャンルの今後の命運を決定する歴史的瞬間であったと言っても過言ではありません。

他のヨーロッパ諸国のアンティークコインのオークションから始まり、中盤の英国コインの出番ともなると会場も次第に熱気を帯びてくるのが手に取るように感じられました。

そして遂に神秘が現実となる恐ろしくも生々しい瞬間の到来です。

今回のオークションの最重要出品物である「エドワード8世・5ポンド金貨」は176万ユーロ(日本円で手数料込みで約3億1千万円)と、3月のダラスでのオークション史上最高落札値、228万ドル(日本円で手数料込みで約2億7千万円)を遥かに上回りました。

1936年に英国王位を継承したエドワード8世のポートレートを刻む英国貨幣史上の奇跡と謳われるこの芸術品が、いかにして現在に至る傑作としての不動の地位を築き上げたのか。

またその本質的な価値は何に起因するのか。

オークション終了後の静けさの下に、この謎に包まれたコインにまつわる変転極まりない物語をほんの少し紐解いてみたいとの思いに駆られました。

エドワード8世5ポンド金貨が高額で取引される理由

MDCコイン・オークション

落札後の価格が表示されているオークション画面

事の発端は1936年1月20日の英国王ジョージ5世の崩御でした。皇太子エドワードの不品行に心を痛めていた国王は、生前から「私が死ねば、エドワードは一年以内に破滅するだろう」というのが口癖であったようです。

この英国王室の未来に不穏な影を投げかける国王の不吉な予言は奇しくも的中します。父王の死と共に即位し、エドワード8世となった新国王の胸中は決して穏やかではありませんでした。

意中の人、ウォリス・シンプソンは離婚歴のある人妻で、英国王妃となることを権威ある英国国教会と議会が拒絶するであろうことは火を見るよりも明らかでした。

そして王は、翌年6月に予定されていた戴冠式を待たずして王座を退くことを決意します。

この退位によって、1937年1月にロイヤルミントで予定されていた新国王の戴冠記念コインの発行は表向きは中止となったはずでしたが、実際には贈答用コインセットの試作版が5点限定で発行され、今日まで秘密裏に受け継がれて来ました。

その類まれなる希少価値と芸術性において右に出るものの無い傑作である王の戴冠記念コインセットですが、セットの全貌を伝える唯一の例として、歴史的英国コインの網羅によって世界的に名高いタイラント・コレクション所蔵の完全版が挙げられます。

これは4種の金属を用いて制作された全13種のコインからなるセットで、一般公開されている世界唯一のエドワード8世の完品コインセットとして知られているものです。

このセット以外には、先ず英国女王エリザベス2世が所有するコレクション、そして発行元のロイヤルミント博物館の所蔵、そしてロイヤルミントからの永久貸与の形式で展示されている大英博物館の所蔵を数えるのみです。

そして忘却の彼方に追いやられ、本年3月にアメリカはダラスの地において再び奇跡的な復活を遂げた幻の名品こそが、この度モンテカルロを熱狂の渦に巻きこんだ当5ポンド金貨に他なりません。

高額落札を受け、さらに注目されるイギリスコイン

MDCコイン・オークション

この度のMDCオークションの開催は、21世紀の英国コインの絶対的評価を十全に保証するものであり、それ以上に同ジャンルの今後のさらなる価格推移を大いに期待させるに足る優れた結果を残しました。

ヨーロッパとアメリカの二大陸において、一年に二度も我々を狂喜させた魔性のコイン「エドワード8世・5ポンド金貨」。

その不世出の伝説は、モンテカルロにて再びその全貌を明らかにし、改めて全世界のコインファンにとっての永遠の羨望の的となりました。
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【お知らせ】地金型銀貨3種 限定価格フェア 開催中

地金

最後までコラムをご覧いただき、ありがとうございました。

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※銀相場によって価格が変動する場合がございます

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